「個人でVTuberを始めたいんだけど、機材って何がいるの?」
「全部揃えるには、いくらの初期費用がかかるんだろう?」
オーディションに合格したVTuberは、会社が機材を用意してくれますが、個人勢だとそういうわけにはいきません。
VTuberを始めるためにかかる費用…
機械関係だから、きっと高くなるだろうと想像している方もいると思いますが…その通りです(笑)
必要な機材とかかる費用
- 高スペックなパソコン
- ヘッドマウントディスプレイ(VRゴーグル)
- キャプチャーソフト
- マイク
- オーディオインターフェイス
- ヘッドホン・イヤホン
以上6つの機材がないと、まともにVTuber活動を行うことができません。
その理由を1つずつ解説していきます。
高スペックなパソコン
専用VR機材をそろえる前に、まずパソコンが高スペックじゃないとスタートラインに立てません。
VTuberの動画撮影では、VRゴーグルやマイク、オーディオインターフェイスなどのハードや、キャプチャーソフトを一度にPCに繋げます。
よって、大きな負荷に耐えられるスペックを持ったPCが必要不可欠です。
下記にVTuberを始めるうえで、おすすめのPCスペックを書いたので参考にしてください。
おすすめのPCスペック
- Intel Core i7
- グラフィックボード Geforce GTX1060以上
- メモリ 16GB
- Windows10 64bit
- SSD 240GB以上
- HD(ハードディスク) 1TB(あると良い)
CPUはCore i7とありますが、他の方の意見を聞くとCore i5を使用している方もチラホラと見かけます。
Corei5が良いのか、i7が良いのかは、VTuberの活動内容にも関係します。
ゲーム実況をしようと考えている方はCorei7のほうが高画質でヌルヌルと動くので、視聴者にとって快適な動画を制作できます。
また、撮影した動画を編集する「動画編集ソフト」を使用する際でもi5よりi7のほうが動作が快適です。処理落ちなどもi7に変えてからほとんど起きなくなりました。
グラフィックボードは最低条件としてGeforce GTX1060以上のものを揃えてください。
グラボなんて無くてもいいという方もいますが、これは大きな間違いです。
VTuberにとって「動画や生放送の画質の向上」は再生数やチャンネル登録者数の伸びに大きく影響をもたらします。
理由は簡単で、昨今のYoutube視聴者層は「高画質動画」というものに目が慣れているからです。
高画質動画があふれるYoutubeで、低画質のものをアップロードしてしまうと、いくら内容が良くてもすぐにブラウザバックされてしまいます。
現在グラフィックボードは2080tiまで進化していますが、最新のものを用意する必要はないので、コスパを重視した1060を推奨します。
SSDは240GB以上のものがあれば十分です。
もしあなたがCorei5のPCを使おうと思っているのであれば、500GB以上のものをオススメします。
やはりi7に比べるとi5の性能が落ちてしまうので、その処理速度をSSDで補うという形をとります。
ドスパラのGALLERIA RTのメモリを、8GBから16GBにカスタムで変更してもらうと、上記のような性能のPCになります。⇒ドスパラ公式ページ「GALLERIA RT」
およそ15万円以内で収まる数字になります。
ヘッドマウントディスプレイ
VRゴーグルと略されたりもしますが、ヘッドマウントディスプレイは、3Dモデルキャラクターを自由自在に動かすために必要な機材です。
VTuberの電脳少女シロさんや、ときのそらさんの生配信を見たことがあるでしょうか?
仮想空間の中で、リアルの動きを読み込んで、そのままキャラクターに出力されています。
実はこの全身の動きは「ヘッドマウントディスプレイ」によって作られています。
ヘッドマウントディスプレイをどのように使って、3Dキャラクターの動きを作っているのでしょうか?
その答えを1~3の手順で下記にまとめました。
- 付属の赤外線小型カメラ2つを部屋の両隅に設置します。
- 「VRヘッド」と2つの「手持ちコントローラー」の動きを赤外線がキャッチします。
- キャッチされた動きの情報を、画面内にいるバーチャルキャラクターの動きとして反映させます。
「言っている意味がよく分からない!!」という方は下記のVIVE社の動画を見てください。
ヘッドマウントディスプレイの大手3製品
- HTC-VIVE
- Oculus Rift
- windows MR
VTuber個人勢の中で一番多く使われているのは、1のHTC-VIVEですね。
やはり広い範囲で歩き回っても、キャラクターに動きが反映されるところが自由度が高くて良いですね。他の2製品はHTC-VIVEに比べると、どうしてもルームスケールが狭いので…
バーチャルキャストやVカツなどのアプリでも、HTC-VIVE向けの解説ページが作られており、初心者の方でも分かりやすいです。
しかし、「Oculus Rift」や「windows MR」が4~5万円で購入できるのに対し、HTC-VIVEは7~9万円もします。3、4万円も値段に差が出てしまうのは、かなり悩ましいので、自分の財布とよく相談してメーカーを選択すべきですね。
キャプチャーソフト
VTuberを始めたいという方で、ゲーム実況のジャンルを取り組もうと考えている方は結構多いのではないでしょうか?
PCゲーム、Playstation系、任天堂系、どの媒体でも映像を録画するために「キャプチャーソフト」は必要不可欠です。(画面をカメラで直撮りする方は別ですが…)
キャプチャーソフトの選び方については、詳しく書かれている記事があります。
こちらを参考にしてみてください⇒後悔しないキャプチャーボードの選び方
オーディオインターフェイス
オーディオインターフェイスの役割を一言で説明すると「マイクの音を綺麗に拾ってくれる機械」です。
直接PCとマイクを繋いで録音すると、環境音などを拾ってしまいます。
また、PCとの接合部分からノイズが発生して、綺麗に声撮りできたと思っても、後から音声ファイルを確認すると酷い状態だったりします。
そこでマイクとPCの中継をしてくれるオーディオインターフェイスが活躍します。
機械的なノイズが発生せず、マイクから拾った音を高音質で保存することができます。
ただ、絶対に必要というわけではなく、あくまで高音質な音声データを作るための補助機材なので、どうしても予算が足りないという場合は後回しでもいいかもしれません。
コスパが良く、使用率の高いオーディオインターフェイスはSTEINBERG社の「UR22」です。色々な個人VTuberや歌い手が使用しているので、ぜひチェックしてみてください。
マイク
VTuberをやりたいと思っている方の多くは、キャラクターに自分の声をあてるつもりだと思います。
そのためマイクは絶対に必要な機材になります。
しかし「どんなマイクを使えばいいの?」と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
基本的にホームセンターで売っている1000円以下のマイクや、100円ショップで売っているマイクは絶対に使わないほうがいいです。
1度録音してみると身に染みて分かるのですが、とにかく雑音が酷すぎて使い物になりません。
せっかく綺麗な動画を作っても、肝心の音声がダメダメでは、視聴者はすぐに離れてしまいます。
かといって5~6万円もするマイクを買う必要はありません。
私がオススメするのは「SM58」というプロの現場でも使用されているマイクです。
Youtubeやニコニコ動画に「歌ってみた」をアップしている歌い手さんも、SM58を使用している方が多いです。
値段は「8000~10000円」でわりとコスパの良いマイクなので、キャラクターの声を綺麗に録りたい方は一度チェックしてみてください。
ヘッドホンorイヤホン
VTuberを始める上でヘッドホン、もしくはイヤホンは必須です。
よく「スピーカーから音を聞けばいんじゃないの?」という声がありますが、スピーカーから出た音をマイクが拾ってしまうので絶対にダメです。
ヘッドホンかイヤホンの選択ですが、私は断然イヤホンのほうがいいと思っています。
理由は単純で「ヘッドマウントディスプレイとぶつからないから」です。
ヘッドホンを付けたまま、ヘッドマウントディスプレイを装着すると、耳当て部分とゴーグルのベルト部分が重なってしまい非常に煩わしいです。
また重量もアップするので、首にかかる負担が大きくなります。
長時間の生配信をしたいのであれば、少しでも負担が少ないイヤホンを選ぶべきだと思います。
まとめ
上記で紹介した機材の優先度をまとめると「パソコン」⇒「ヘッドマウントディスプレイ」⇒「マイク」⇒「ヘッドホン・イヤホン」⇒「オーディオインターフェイス」⇒「キャプチャーソフト」です。
最後にVTuberを始めるための6つの機材の初期費用の合計を発表します….
22~31万円!!
もちろんセールの時期によって安くなる可能性があるので何とも言えませんが、VTuberを始めるためには、社会人1か月給料くらいの投資が必要になりますね…
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