2017年後半のVtuberブームから約1年が経ちました。
SNSや掲示板サイトでは「VTuberはオワコン」という投稿をよく見かけるようになりました。
この人たちに反論したいというわけではありませんが、私はVTuberがオワコンになることは考えられないと思っています。
この記事ではその理由を具体的に述べていきます。
そもそもオワコンというのは2010年頃にネット上で作られた日本語です。
ここでは「オワコン=終わったコンテンツ」という意味で話していくので、勘違いしないようにお願いします。
VTuberがオワコンにならない理由は「代替・置換」できないから
VTuberが衰退してオワコンにならないと考える理由はこの1つで十分でしょう。
世の中において代替・置換ができないものがオワコンになることは、まずあり得ません。
よく分からないという方は、下記の2項目を見てください。
1・あなたの頭の中に知っているVTuberを1人思い浮かべてください。
2・そのVTuberが消えてしまったとき、その代わりとなるもの、置き換わるものを想像してください。
どうでしたか?代替品、置換品が見つかりましたでしょうか?
無理やりVTuberの代替となるものを見つけるとしたら、それは「別のVtuber」になるでしょう。
オワコンと呼ばれているサービスの実例を見れば分かる
ネット上でオワコンと言われているサービスの例を下記に挙げました。(あくまで客観的意見なので、そのサービスが好きな方は申し訳ございません。)
左にオワコンと呼ばれているサービス&物、右に代替サービス&物をまとめましたので、ぜひ照らし合わせてください。
- ニコニコ動画⇒Youtube、OPENREC、ふわっち、ツイキャス、Abema TV
- Ustream⇒Youtube、ニコニコ動画、OPENREC、ふわっち、ツイキャス
- mixi(SNS)⇒Twitter、Facebook
- カセットテープ⇒CD
上記4つを見るとオワコンと呼ばれているものには、代替品があることがよくわかります。
実際にニコニコ動画で活動をしていたゲーム実況者や生放送主が、Youtuberになったり、OPENRECに移動しているのは目にしますよね?
また2011~2013年ころに若い世代で猛威を振るっていたSNSのmixiも、TwitterやFacebookに流れてしまい、今では使っている人を探す方が難しいです。
また1970年代に音楽媒体の主流だったカセットテープも、90年代にはCDに変わっています。
このように物、サービスを上から塗り替えてしまう「置換品」もこれまでの歴史を見ればたくさん存在しています。
Youtubeが無くなったらオワコンになるのでは?
これは指摘されてから気づいたのですが、確かにYoutubeというサービスが終了したら、VTuber、バーチャルYoutuberという名前には矛盾が生じますよね。
ただYoutubeが無くなったとしても、名前が消えるだけであって、キャラクター自体は別の動画配信サービスに移動して活動を続けると思われます。
何故なら、二次元のキャラクターが画面の中で、人間のように喋って反応するという独自性には、一定の需要があるからです。
これは動画サービスが無くなったからといって消えるものではありません。
オワコンになったのではなく、興味がなくなっただけ
たいてい「オワコン♪オワコン♪」と口にしている人たちは、単純にそのサービス、ゲーム、物に「興味がなくなっただけ」ということが多いです。
やらなくなったゲーム、使わなくなったサービスは、必然的に自分の中の記憶から遠のけられます。時間が経って「そういえばあれどうなったんだろう?」と思い出すまでの間、サービスを使っていないわけですから情報が一つもありません。
実際はそれなりの需要があって人が集まっているサービスでも、自分の中では「終わったコンテンツ認定」をしているため「○○はオワコンだ」という考えになってしまうのです。
オワコンというのはそのサービスが終了しない限り、その人の主観にすぎません。
興味・関心が無くなっただけで、すぐに叩く側に回る人を見ると哀しい気持ちになりますね。
視聴者の奪い合いが激化していくのは間違いない
視聴者が1日に見られる、動画や生放送の時間というのは決まっていますよね?
いくらVTuberが好きな方でも、Vtuber全員の動画や生放送を毎日チェックすることなんて不可能です。
そうなると、必然的に一番好きなVTuberのコンテンツを見るようになります。
そもそもVTuberブームが起きる前は、Youtube上に存在するバーチャルキャラクターの数が少なかったため、興味関心のある視聴者は、限られた少数のVTuberに偏っていました。
しかし2018年12月以降、毎日のようにVTuberがデビューしていったことにより、固定されていた視聴者が様々なVTuberへと分散されていきました。
実際、1年前までキズナアイを見ていた視聴者が、今は「にじさんじグループ」の月ノ美兎を見ているなんてことはザラですし、まだ知名度がないVTuberを応援したいという視聴者も現れます。(地下アイドルの法則)
そのため、VTuberが増えれば増えるほど、VTuber間での視聴者の奪い合いは激しくなっていきます。
しかし視聴者が独占された状態にあるよりも、類似コンテンツ(VTuber)が多くなっていったほうが、単体でのクオリティはアップしていきます。
他のVTuberには負けまいと、動画内容が面白いものになったり、個性が強いものになったり、独自のコンテンツを生み出したりと進化していきます。
VTuberを運営する側にとっては大変ですが、視聴者側からすれば良い傾向にあるので、競争が激しくなることには大賛成です。
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